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1. バイオハザード対策用クラスIIキャビネット    

 バイオハザード対策用クラスIIキャビネット(以下、キャビネットという)は、病原体等を取り扱う際に発生する汚染エアロゾルへの暴露によって起こるバイオハザードを防ぐための安全機器です。
a) キャビネットの性能を決める3要素

  汚染エアロゾルを封じ込めるキャビネットの性能は、次の3つが鍵を握っています。

     1) 密閉度
     2) HEPAフィルタ
     3) 前面開口部における気流バランス

b) キャビネットの規格書

  • キャビネットは精密機器です。キャビネットの規格書は、約90頁あります。規格書を比較すると日本のJIS K 3800:2009、米国のNSF/ANSI 49-2007、ヨーロッパのEN 12469には、細かいところで違いがありますが、要求している基本的性能は、ほぼ同一です。  

c) キャビネット規格書への適合性

  • 規格書への適合性を検査するには、かなり高度の測定器及び技術が必要です。個別のキャビネット製造業者が信頼性の高い検査を行うことは相当困難です。第3者が検査をする必要があります。
  • 現行JIS規格でJIS認定済みというためには、完全に「独立した検査機関」による検査を要求しています。しかしながら、日本のキャビネット市場の大きさでは、JISの要求に沿う「独立した検査機関」の維持は不可能です。
  • 当委員会は、これまでの経験を踏まえ、新しいJIS制度の下でも、JIS K 3800:2009の示す方法により、 JACA No. 48-2009に従って、前面開口部の気流バランスに関する性能試験を行い、型式を認定します。

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