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3. 現場検査

a) 現場検査の必要性

  キャビネットは安全機器です。使用期間を通して、その性能を発揮する必要があります。それに
  は、現場検査及びメンテナンスが不可欠です。過去の経験でも、以下のような例があります。

  1. 工場の出荷時の検査に合格したキャビネットを、搬入直後に検査したところ、不具合の見つかったことがあります。設置条件によって、キャビネットの性能が損なわれていることもあります。
  2. 年1回の現場検査により、不具合の見つかることは、まれでありません。
  3. 定期的に検査を行っていない研究所では、半数以上のキャビネットに不具合が見つかったという報告が複数あります。

b) JACAの現場検査マニュアル

  • JACAは現場検査マニュアルJACA No. 17を発表しました(2009年JACA No. 17D-2009に改正)。現場検査の必要性に基づき、現場検査の方法を規定したものです。
  • キャビネットは精密機械ですから、検査の方法を熟知した技術者が正しい機器を使って、正しい方法で検査及びメンテナンスをしないと、安全機器としての目的を果たすことはできません。
  • JACAは、空気清浄、コンタミネーションコントロール技術に対する情報交換を目的とした学会、業界、その他の集団によって構成されています。JACAには、キャビネットの技術革新、性能維持、検査法の研究などを行うために、バイオハザード対策専門委員会が設置されています。
  • 当委員会は、1979年よりキャビネットの技術問題を検討し、JIS K 3800の原案起草、その後2回の改正(2000, 2009)、現場検査マニュアルJACA No. 17D-2009、物理的封じ込め確認要綱JACA No.48-2009などの制定を通して、キャビネットの性能向上に努力しています。

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公益社団法人日本空気清浄協会  バイオハザード対策専門委員会
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