1.趣 旨
病原微生物の取扱いと共に、遺伝子組換え技術は、バイオテクノロジーの中核をなすテクノロジーとして重要な位置づけを占めています。生命科学実験に従事する作業者の安全確保とバイオテクノロジーにかかわる研究促進を図る観点から、通商産業省工業技術院は、1994年に生物学用クラスU安全キャビネットの工業標準JIS K 3800を制定し、2000年、2009年にバイオハザード対策用クラスUキャビネット(以下、キャビネット)に改定しました。キャビネットは、安全機器であり、工場出荷時の性能が完全であっても、使用する現場に設置された時、及びそれ以後持続的に性能が維持されなければ作業場の安全性は確保できません。キャビネットは、その性質上、性能を簡単に目で見ることができません。キャビネットは、密閉度、HEPAフィルタ、気流バランスが最初に設定した能力を維持していることが要求されます。照明が点灯し、ファンが回っていても、その性能が十分であるという保証は全くありません。正しい計器を使い、正しい検査を行って初めてその性能を知ることができます。
ところが,キャビネットの現場検査の重要性と,そこに要求される技術は,製造側,利用者側に十分伝わっているとはいえない状態にあり,現場検査を行っても,キャビネットの性能を確実に保証できる状態にはないのが実状です.このような現状から、キャビネットの現場設置検査を所定のルールに従って、間違いなく実施できる検査員の養成が急務となっています。この点に鑑み、公益社団法人 日本空気清浄協会(以下、協会) バイオハザード対策専門委員会では、キャビネット現場検査員の養成と能力の向上を図るために、学科、実技両方にわたり、バイオハザード対策用クラスUキャビネット現場設置検査技術研修セミナー(以下、技術研修セミナー)を実施することになりました。奮ってご参加下さるようご案内いたします。
技術研修セミナー終了後筆記試験を実施し、筆記試験合格者に修了証を発行致します。修了証を発行した方々のお名前は、協会の機関誌「空気清浄」に掲載すると同時に、ホームページに掲載致します。修了証の有効期限は、発行日より5年目の年末で、有効期限が切れる前に更新セミナーを実施致します。更新セミナー受講により有効期限5年間の更新セミナー修了証を改めて発行致します。
平成25年3月
公益社団法人日本空気清浄協会
バイオハザード対策専門委員会 委員長 宮田博規
2.日時場所
・平成25年7月2日(火)〜4日(木)
(3日間)
・タワーホール船堀 展示ホール(1F)
東京都江戸川区船堀4-1-1
TEL:03-5676-2211
http://www.towerhall.jp/
3.主 催
公益社団法人 日本空気清浄協会
バイオハザード対策専門委員会
4.参加費
会 員 | 68,250円/1名につき(税込) |
非会員 | 86,100円/1名につき(税込) |
5.参加資格 バイオハザード関連業務経験3年以上の方
6.定 員 20名
7.申込方法
申込書を平成25年4月25日までにFAX又は郵便でお送り下さい。
請求書及び受講票を発行いたします。
申込書(pdf形式)はこちら >>
8.申込先
公益社団法人 日本空気清浄協会
東京都中央区日本橋浜町2丁目7−5 伊藤紅浜町ビル3F
〒103-0007
TEL:03-3665-5591
FAX:03-3665-5593
E-MAIL jaca@jaca-1963.or.jp
9.ホテル
宿泊が必要な方は、添付ホテル情報を参照の上各自直接予約して下さい。
【タワーホール船堀界隈 ホテルご案内URL】
http://www.combustionsociety.jp/sympo43/doc/hotel_guide-ja.pdf
1.日 時:
平成25年7月2日(火)〜4日(木) 3日間
2.場 所:
タワーホール船堀 展示ホール(1F)
〒134-0091 東京都江戸川区船堀4-1-1
TEL:03-5676-2211
3.カリキュラム:(敬称略)
7月2日(火) | ||
13:00〜13:15(15分) | ガイダンス・挨拶 | |
13:15〜14:40(85分) | バイオハザード対策のガイドライン | |
14:40〜14:50(10分) | 休憩 | |
14:50〜15:20(30分) | 現場検査の必要性と目的 | |
15:20〜16:00(40分) | キャビネットの構造と原理 | |
16:00〜17:00(60分) | 現場検査マニュアルについて | |
17:00〜17:30(30分) | キャビネットの除染 | |
7月3日(水) | ||
9:00〜9:30(30分) | 測定器の使用方法(風速計) | |
9:30〜10:40(70分) | 各社キャビネットの紹介 | |
昭和科学梶Aダルトン梶A鞄本医化器械製作所、日本エアーテック | ||
パナソニックヘルスケア梶A鞄立産機システム | ||
ワケンビーテック梶iESCO MICRO Pte. Ltd.) | ||
10:40〜10:50(10分) | 休憩 | |
10:50〜11:40(50分) | 検査を始める前に及び測定器 | |
11:40〜12:00(20分) | 現場検査報告書記入方法説明 | |
12:00〜13:00(60分) | 昼食 | |
13:00〜16:50(230分) | 実機研修I:風速測定(グループ分けして実習 ― P・Qはグループ名) | |
13:00〜13:10(10分) | 風速測定の測定方法の説明 | |
13:10〜14:05(55分) | P:実機研修I、Q:研修外機種の確認 | |
14:05〜15:00(55分) | Q:実機研修I、P:データ整理 | |
15:00〜15:55(55分) | P:実機研修I、Q:データ整理 | |
15:55〜16:50(55分) | Q:実機研修I、P:研修外機種の確認 | |
16:50〜17:30(40分) | 風速測定データのまとめ | |
17:00〜17:20(20分) | キャプチャーフード測定 | |
7月4日(木) | ||
09:00〜09:30(30分) | 測定器の使用方法(濃度計) | |
09:30〜10:00(30分) | 実機研修II:密閉度試験(グループ分けせずに実施) | |
10:00〜10:10(10分) | 休憩 | |
10:10〜10:40(30分) | 実機研修III:除染(グループ分けせずに実施) | |
10:40〜11:00(20分) | フォトメータの取り扱い及び記録方法 | |
11:00〜12:10(70分) | 実機研修IV:HEPAフィルタリークテスト(グループ分けして実習) | |
11:00〜11:15(15分) | P:実機研修IV、Q:研修外機種の確認 | |
11:15〜11:30(15分) | Q:実機研修IV、P:データ整理 | |
11:30〜11:45(15分) | P:実機研修IV、Q:データ整理 | |
11:45〜12:00(15分) | Q:実機研修IV、P:研修外機種の確認 | |
12:00〜12:10(10分) | P・Q:データ整理 | |
12:10〜13:00(50分) | 昼食 | |
13:00〜13:30(30分) | 質疑応答 | |
13:30〜13:40(10分) | 休憩 | |
13:40〜14:40(60分) | 筆記試験 | |
14:40〜15:00(20分) | アンケート | |
15:00〜15:10(10分) | 終了挨拶・更新講習について説明 |
以上
E-mail:jaca@jaca-1963.or.jp
Copyright(C)2001 Japan Air Cleaning Association