250回 平成23年4月13日(水)14:30〜16:00 総評会館 502会議室 |
【講師】高原博文 氏(特定非営利活動法人 日本オゾン協会) 【テーマ】オゾン応用市場の最新状況 〜オゾンの持つ特性の有効利用に関して〜 【内容】 オゾンは強い酸化力があることから、浄水場での高度処理水おいしい水つくりや下水処理水の再利用を中心に、汚染物質の酸化・分解で水質改善から脱色、臭気物質の除去、有機物質・無機質の除去、病原性微生物の消毒など水処理分野からクリーンルームや室内の薫穣、リネンの消毒など空気処理、又食品プロセスの応用や医療分野など幅広い分野で利用されている。一方オゾン発生機のオゾン発生効率も格段に向上し、初期の頃から50%以上の省エネが実現している。又オゾン処理プロセスも促進酸化処理などで格段に進化している。これらの最新技術や市場について紹介する。 |
251回 平成23年6月1日(水)14:30〜16:00 総評会館 502会議室 |
【講師】小野真理子 氏(独立行政法人 労働安全衛生総合研究所) 【テーマ】ナノマテリアルの安全性とその取扱いについて 〜ナノマテリアル製造・取扱い環境における安全対策の考え方〜 【内容】 ナノテクノロジーの一翼を担うナノマテリアル。一次粒子が数十ナノメートルになることで新しい性質を示す材料として期待されていますが、同時にその健康影響が心配されています。その安全性はどの程度解明されているのか、製造や取扱いで留意することは何か、についてお話させていただきます。 |
252回 平成23年7月7日(木)14:30〜16:00 総評会館 402会議室 |
【講師】川ア康司 氏(潟Gアレックス) 【テーマ】製薬工場、無菌室での過酸化水素ガスを用いた室内除染技術について 〜滅菌メカニズム、除染方法およびバリデーション対応について〜 【内容】 過酸化水素ガスは無菌製剤工程での除染剤の主流となりつつあります。これは無菌アイソレーターでの除染剤としての成功が基礎となっています。しかし両者には容積、内部素材など大きな違いがあり、それに対応した適切な除染パラメーターとバリデーションの構築が必要ですので、その留意点などについてご紹介します。 |
253回 平成23年8月3日(水)14:30〜16:00 総評会館 502会議室 |
【講師】原 史朗 氏(独立行政法人 産業技術総合研究所) 【テーマ】ミニマルファブが切り拓く新市場と半導体産業へのインパクト 〜究極の省エネ/省コスト/局所クリーン化を達成した生産システムとは!〜 【内容】 電力を87%削減し、震災等へのリスク分散が可能な、投資額1/1000の新しい半導体システム〜ミニマルファブの開発が進んでいる。クリーン空間を、装置・前室・搬送系だけに閉じ込めるガス遮断可能な局所クリーン化テクノロジーを開発し、スーパークリーンルームを不要とする。本講演では、この21世紀型生産システムの概念と詳細、開発状況についてお話しする。 |
254回 平成23年9月7日(水)14:30〜16:00 総評会館 502会議室 |
【講師】萱場正博 氏(清水建設梶j 【テーマ】東日本大震災の概要と被害の特徴、復旧技術について 〜地震、津波、液状化による被害と対策について〜 【内容】 津波被害は想像を絶するものでしたし、地震による建物被害も、神戸とはまた違ったものでした。柱・梁等主体構造部に大きな被害が出なかったものの、非構造部材・設備等に特徴的な損傷が出て、建物の継続使用という面では更なる改善の必要性を感じました。 液状化による被害は、世界でも最大の被害規模となり、津波による全国の浸水面積は山手線内面積の9倍にも及びました。建築・設備に関して被害の特徴、復旧技術についてご紹介します。 |
255回 平成23年10月4日(火)14:30〜16:00 総評会館 502会議室 |
【講師】竹田守彦 氏(ファルマ・ソリューションズ梶j 【テーマ】高活性医薬品製造の概要と空調設備要件について (ISPE Baseline Guide “Risk MaPP” を踏まえて) 〜高活性医薬品製造における空気の封じ込めとは〜 【内容】 ISPE(国際製薬技術協会)では、医薬品製造設備におけるリスクベース・アプローチのための基本ガイド ”Risk Based Manufacture of Pharmaceutical Products”(Risk MaPP)を作成しました。この基本ガイドは、毒性学の観点から、健康リスクに基づいた交叉汚染限界値や、作業員の安全性限界値を設定し、患者と作業員の安全を維持するための、リスクベース・アプローチ(Scientific/Risk Based Approach)手法を提供するものです。本講演では、このRisk MaPPの概要をご紹介し、高活性医薬品製造における空調設備や封じ込め装置における換気設備に対する要求仕様について、実際の作業曝露評価データーをまじえながら、ご紹介させて頂きます。 |
256回 平成23年11月2日(水)14:30〜16:00 総評会館 201会議室 |
【講師】城戸淳二 氏(山形大学) 【テーマ】有機ELの現状と将来展望 〜有機EL技術が拓く次世代の照明〜 【内容】 1980年代後半から実用化に向けて本格的な研究開発がスタートした有機エレクトロルミネッセンス(electroluminescence: EL)素子は、97年に実用化が始まった。現在ではカーオーディオ、携帯電話、ミュージックプレーヤーなどの表示部に使用されており、今後は種々の携帯端末、カーナビゲーション、さらに壁掛けテレビなどに応用範囲が広がると期待されている。また、照明用全固体型発光デバイスとして、白色有機EL素子が少量生産体制に入り、次世代省エネ光源として期待されている。本稿では白色有機EL素子の最新技術動向、産官学連携、そして有機EL照明の今後の展望について述べる。 |
257回 平成23年12月15日(木)14:30〜16:00 総評会館 402会議室 |
【講師】清水健一 氏(独立行政法人 産業技術総合研究所) 【テーマ】電動車両駆動用リチウムイオン電池の技術動向と展望 〜今後市場の急拡大が期待される注目の技術分野〜 【内容】 電動車両の駆動用電池に要求される条件は、EV、HEV、プラグインHEVなど車両の形態毎に大きく異なる。リチウムイオン電池の概要と駆動用電池の特殊性について紹介し、各電動車両の得失とその駆動用電池の現状と課題/展望について述べる。あわせて、スマートグリッドへの利用等、普及に向けた電池利用の動向や、製造上の課題などについても紹介する。 |
258回 平成24年2月1日(水)14:30〜16:00 総評会館 201会議室 |
【講師】西村浩一 氏(高砂熱学工業梶j 【テーマ】ドライルーム 〜低湿度環境を構築するためには〜 【内容】 近年、生産過程においてドライルームの需要が高まっている。今回は、特に需要の多いリチウムイオン電池の製造用を中心として、製造工程中にドライルームが必要とされる理由、ドライルーム設備の概要、ドライルーム設備の計画上および管理上で重要となる項目、ドライルームに用いられている新しい除湿技術について解説する。 |
259回 平成24年3月7日(水)14:30〜16:00 総評会館 502会議室 |
【講師】加來浩器 氏(防衛医学研究センター) 【テーマ】自然災害と感染症 〜スマトラの経験を東日本大震災に生かす〜 【内容】 東日本大震災では、避難所の衛生環境の悪化から感染症の流行が懸念されたが、岩手県では産官学連携によるITを駆使したサーベイランスに加え、感染制御チームを現場に派遣させる方法を採用した。このシステムは、スマトラ島沖津波災害時の自衛隊の国際緊急援助活動の教訓を生かしたものであった。講演では、その概要と成果について報告する。 |
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