シンポジウム:最近のクリーンルーム技術
1.趣旨
クリーンルームは半導体産業などの精密機械産業における基盤技術として、大きな役割を担ってきました。 空気環境の制御方法は、それぞれの時代における生産方法や管理の考え方の変化に合わせて変遷しており、2000年代以降の局所清浄化の時代では、ISO清浄度クラス6程度の、間仕切りの無いボールルーム型クリーンルームが主流となっています。現在でも基本的にはこのような考え方のクリーンルームが多いものの、製品の種類や生産工程の内容によって、それぞれのグレードや特性に即した様々な方式のクリーンルームが提案されております。
今回のシンポジウムでは、従来の一方向気流、非一方向流にカテゴライズされない新たな方式のクリーンルームについて、この分野で研究開発を行われている企業研究者に解説して頂きます。
つきましては、会員諸氏のみならず多くの方にご参加賜り、日頃の業務のご参考にして頂きたく、多数のご参加を宜しくお願い申し上げます。
2023年8月
公益社団法人日本空気清浄協会
会 長 藤井修二
事業委員 山崎 明
菅田大助
2.日時
2023年10月31日(火)
受付:9時30分より 開講:10時
3.場所
連合会館 502会議室
東京都千代田区神田駿河台3-2-11
TEL 03-3253-1771
*アクセスマップについては、こちらをご参照ください。
※WEB(ZOOM)での受講も可能です。
※会場で受講される場合は、極力マスクの着用をお願い致します。
4.主催
(公社)日本空気清浄協会
5.参加費(税込)
会 員 | 非 会 員 |
33,000円 (内消費税3,000円) |
44,000円 (内消費税4,000円) |
一名につき テキスト代を含む。
*10月24日までにお振り込みください。
6.定員
20名(会場)
7.申込方法
申込書をお持ちの方
必要事項ご記入後(公社)日本空気清浄協会までFax(03-3665-5593)、E-mail(jaca@jaca-1963.or.jp)または郵送にてお送りください。
申込書をお持ちでない方
お申込FAX用紙を印刷して内容ご記入の上お送りください。その際、「その他連絡事項」欄にご希望の受講方法(会場、WEB(ZOOM))を明記ください。
E-mail
「クリーンルームシンポジウム申込」、氏名、会社名、所属、所在地、電話、FAX、申込種別(会員、非会員)、希望受講方法(会場、WEB(ZOOM))を明記の上、jaca@jaca-1963.or.jpまで送信ください。
申込フォーム
イベント申込フォームより、内容ご記入の上、送信ボタンを押してください。その際、「その他連絡事項」欄にご希望の受講方法(会場、WEB(ZOOM))を明記ください。
・受付後、請求書を発行致します。
・ご入金は、銀行振込又は郵便振替にてお願いします。
・参加申込のキャンセルは、シンポジウム開催日前日までにご連絡ください。事前にご連絡なく欠席された場合は、テキスト送付に代えて参加費をいただきますので、どうぞご了承ください。
8.申込先
公益社団法人日本空気清浄協会
〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2-7-5 伊藤紅浜町ビル3階
TEL 03-3665-5591 FAX 03-3665-5593
E-mail jaca@jaca-1963.or.jp
9.プログラム(敬称略)
講師:熊谷 博英(高砂熱学工業(株)) | 時間:10:00~11:00 |
【講演題目】 旋回流誘引型成層空調システムによる省エネルギー型クリーンルームの構築 1. 旋回流誘引型成層空調システムとは 2. 導入事例紹介 3. 製造環境への影響評価事例 |
【内容】 大空間を効率的に空調・清浄度管理できる「旋回流誘引型成層空調システムSWIT」をクリーンルームに適用し、製造環境維持と省エネルギーの両立を実現した。本講演では、クリーンルーム空調システム「TCR-SWIT」の基本的な技術説明と、導入時における製造環境への影響評価について事例を紹介する。 |
講師:土屋 茂樹(三機工業(株)) | 時間:11:00~12:00 |
【講演題目】 ダウンフローとアップフローを併用したクリーンルーム空調システムについて 1. 提案するクリーンルーム空調システムの概要 2. システムの特長 3. 実験・実測による性能検証 4. CFDによる検証 |
【内容】 産業用クリーンルームに対して、省エネ・高品質に対するニーズが高くなっている。このニーズに対応すべく、オペレーションエリアをダウンフロー、メンテナンスエリアをアップフローとするシステムを構築した。 本講演では、このシステムについて実験およびCFDにより性能検証を行った結果について報告する。 |
昼 食 休 憩 | |
講師:石野 貴広(東洋熱工業(株)) | 時間:13:00~14:00 |
【講演題目】 アップフロー方式と天井吹出・天井吸込方式について 1. アップフロー方式の概要 2. 天井吹出・天井吸込方式の概要 3. モックアップ実験による検証 |
【内容】 従来のクリーンルームでは、床または壁下部で吸い込む方式が一般的である。しかし高発熱クリーンルームでは、発熱による上昇気流が発生するため、天井で吸い込む方が有効な場合がある。そこで、アップフロー方式と天井吹出・天井吸込方式の有効性について紹介する。 |
講師:近藤 恒佑(清水建設(株)) | 時間:14:00~15:00 |
【講演題目】 環境センサを活用したクリーン空調の省エネ制御・発塵源の可視化技術の構築 1. クリーン空調制御システム“クリーンEYE”の開発 2. クリーンEYEの実CRへの実装と運用実績 3. クリーンEYEセンサによる発塵原因工程の推定 |
【内容】 画像型人感センサとパーティクルセンサでクリーンルーム内の環境・状況を捉え、清浄化と省エネを両立しながらクリーン空調を制御するシステム、“クリーンEYE”を開発した。その開発プロセス、実クリーンルームへの実装と運用実績を述べるとともに、副次的な機能として、パーティクルセンサ情報に基づく発じん源の推定技術について述べる。 |
休 憩 10 分 | |
講師:三宅 範幸(ダイダン(株)) | 時間:15:10~16:10 |
【講演題目】 (1)クリーンルーム向けダクトレス空調(バーチャルダクト・クリーンルームシステム) 1. システムの概要 2. 気流解析および導入施設による性能検証 3. システムの仕様 (2)易感染患者用病室(ほっとキュア) 1. 易感染患者用病室に求められる環境 2. システムの概要 3. 施工事例紹介 |
【内容】 (1)工業用大空間クリーンルームの空調に適した本製品の特長と、気流解析および実測による性能検証結果を紹介する。 (2)医療施設において高い清浄度が必要となる易感染患者用病室に求められる清浄環境・居住性の両立に適した本製品の特長を、施工実績を踏まえて紹介する。 |
このシンポジウムは、(公社)空気調和・衛生工学会及び(一社)建築設備技術者協会のCPDシステムのポイントの対象となります。 |