5. 現場検査
a) 現場検査及びメンテナンスの必要性
キャビネットは安全機器です。病原微生物の取り扱いと遺伝子組換え技術は共に、バイオテクノロジーの中核をなす重要な技術です。使用期間を通して、その性能を発揮する必要があります。それには、現場検査及びメンテナンスが不可欠です。
現場検査の推奨時期
* 設置時
* 定期的 (毎年)
* 部品交換終了後、その他
これを怠ったが故に、過去の経験でも、以下のような例があります。
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・工場の出荷時の検査に合格したキャビネットを、搬入直後に検査したところ、不具合の見つかったことがあります。設置条件によって、キャビネットの性能が損なわれていることもあります。
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・年1回の現場検査により、不具合の見つかることは、まれでありません。
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・定期的に検査を行っていない研究所では、半数以上のキャビネットに不具合が見つかったという報告が複数あります。
b) JACAの活動と現場検査マニュアル
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・JACAは、空気清浄、コンタミネーションコントロール技術に対する情報交換を目的とした学会、業界、その他の集団によって構成されています。JACAには、キャビネットの技術革新、性能維持、検査方法の研究などを行うために、バイオハザード対策専門委員会が設置されています。
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・当委員会は、1979年よりキャビネットの技術問題を検討し、JIS K 3800の原案起草、その後3回の改正(2000, 2009,2021)を担当するとともに、現場検査マニュアルJACA No. 17D(2009年JACA No. 17D-2009、2021年JACA No. 17D-2021に改正)、物理的封じ込め確認要綱JACA No.48-2021などの制定を通して、キャビネットの性能向上に努力しています。
